2013年6月17日月曜日

あの有名チェーン店でオトナ珈琲が楽しめる


夏になると毎年楽しみなのが『上島珈琲店』の季節限定メニュー。

カフェ…といっても、チェーン店ですが…。

あまり知られていないので、
ぜひぜひご紹介したいと思います!

上島珈琲店。
日本の古くからある喫茶店…カッコよく表現すれば、レトロモダン?!
ちょっと落ち着いていて懐かしい雰囲気があるカフェ。

個人的にスターバックスやタリーズのようなシアトル系コーヒーショップももちろん好きだけど、
やっぱり親しみがあるのは
ドリップコーヒー。

エスプレッソに牛乳やクリームを使ったラテもいいけど、
やっぱり美味しいコーヒーが飲みたい…
そんな時によく利用するのですが、
上島珈琲店、かなり攻めのメニューがあったりします。

沖縄の黒糖を使った黒糖ミルク珈琲、
ゴマの風味が広がる金胡麻ミルク
コーヒー、
そして「これ、コーヒーに合うの??」と一瞬目を疑う季節限定のコーヒーメニュー。
これがどれもみんな美味しい!
特に夏の限定メニューは
見逃せないんです。


 



 
▼冷珈ソーダ

私的に夏の定番ドリンク!
冷珈(レイコー)ソーダ。

関西で「レイコー」はアイスコーヒーの意味。
…と、いうことは…そう。
アイスコーヒーとソーダを割った
ドリンク。
これがものすごく爽やか!
メジメする日、太陽がガンガン照っている日にオススメ!
ミントがちょこんとのっかっているのも、見た目に涼しいです。

▼プレミアム珈琲フロート

なつかしい!小さい頃よく食べたなぁ…と思って、一度オーダーしたら、
その美味しさに病みつきになったメニュー。

子供の頃に食べたような甘ったるいものではなくて、
アイスコーヒーの苦さが、濃厚なバニラアイスでちょうどいい感じに
なるんです。
これぞ「大人のコーヒーフロート」。

ちなみに、コーヒーフロートは
お店であまりポスターが貼ってあったりしないので、
実はレジでメニューを見せてもらわないと気が付かない逸品です!

ところでアイスクリームの下に氷がくっついてできた
シャーベット部分、美味しいですよねw

▼ピニャコラーダ仕立てのグラニータ

他店でフラペチーノ…というのがありますが、
上島珈琲店にもあります。

これもコーヒーメニューで…
とうこだわりは特に見られずw
おしゃれなドリンクが多いです。
これこそあまり知られていないんじゃないかな??
なんと、+50円追加すると、

「ラム酒」を加えてくれます!!!


オトナ!!!


たま〜に季節限定のコーヒーメニューをジーっとみてみると、
リキュールを加えてくれるメニューがあったりします。
これもレジのメニューをぜひチェックしてほしい!

 



あまり知られていないのですが、
上島珈琲店の朝メニューのトーストもふかふかでオススメ。
(最近昼でも食べられるようになったみたい。)
フレンチトーストもガッツリボリューム(ハーフサイズ・食パン一枚分)

美味しいです。
チェーン店とはいえ、侮るべからず!
まずは一度夏メニューをお試しあれ!


上島珈琲店
http://www.ueshima-coffee-ten.jp/


Author: 櫻井 るみ
旅とオイシイをこよなく愛する、Webプロデューサー。
大手ギフト、飲料・食品メーカー系通販サイトの企画・プロデュースをつとめる。
かねてから夢である海外移住を目指して奮闘中。
ブログ:KANGAROO NOTEBOOK:http://fotolica.blogspot.jp/

2013年6月16日日曜日

Art&Museumで遊ぶ Vol.1


ー森美術館LOVE展で「愛」
について考えるー

開館記念展「幸福」に続く
普遍的なテーマ、
「愛」に注目した森美術館開館10周年を記念する展覧会「LOVE」展に
行ってきました!




第一室にはポスターにもなっている、
ジェフ・クーンズの金色のパッケージに赤いリボンの立体作品
「聖なるハート」。
そのスケールにまずびっくり!

一点のくもりもない鏡面には観る人がうつりこみます。
パツパツに膨らんで今にもはじけそうなそのパッケージの中には、
いったいどんな愛がつまってるんだろう?
その佇まいからは無邪気さすら感じられます。

一方で、バースデイカードを模した
ベビーピンクの作品には、
近づいてみれば「死」のスパイスがふりかけられて・・・。
一室にして一筋縄ではいかない「愛」のカタチに気づかされます





「愛ってなに?」

「恋するふたり」

愛を失うとき」

「家族と愛」

「広がる愛」


恋するふたりは果たして相思相愛
なのか?
愛を失ったときの感情のほとばしり、
いいことばかりじゃない家族との愛、
そしてバーチャルな愛・・・
ギャラリーはこれらの5つのセクションから構成され、
平安時代から現代まで、時空をこえた約200点にもおよぶ作品から
複雑で多様な愛をみせてくれます。

今回は企画担当されたキュレーターさんのガイドによる
ギャラリートークに参加。

アメリカでは国宝級のポップアイコン、
ロバート・インディアナ「LOVE」も展示されていますが、
これがなかなか貸し出し困難な作品とのこと。



ちなみに作品「LOVE」のイメージはそのまま
対面に韓国人作家により別の作品となって展示されています。
インディアナは当作品への著作権を放棄しているため
世界中で模倣されているのだそう。
まるで巷にグッズあふれるくまもん??
そういえば、くまもんの商標使用は無料でしたね。

模倣されることで多様なバリエーションがうまれ、広がっていく。
それをまたよしとする作家もいること、
企画構想から数年を経る過程で実現したこと、かなわなかったことの
裏話などもきけて充実のツアーでした。

GW前から始まった展覧会ですが、
9月1日までの会期中、森美術館スタッフによるギャラリートーク、
関連プログラムなどギャラリーを倍楽しむ企画もまだまだたくさん!

また、今回の「広がる愛」セクションの
草間弥生の新作インスタレーションは、
水玉のモチーフが鏡に映りこみ永久に続く世界をみせてくれますが、
19時からは日中は閉じている窓のシャッターがあいて、
前方に東京タワーのある夜景が映りこんでいくそうです。

さすが都会のギャラリー
火曜日以外は22時まで開館しているので
夜の来館もおすすめです。



+++
六本木ヒルズ・森美術館10周年記念展

LOVE展:アートにみる愛のかたち―
シャガールから草間彌生、初音ミクまで

ー今こそ、愛をー

愛は人間にとってかけがえのないもの
です。
森美術館は10周年を記念して、
この「愛」というテーマを掲げ、
美術史を彩る名作や意欲的な新作を含む約200点を通して、
愛のかたちを探ります。

恋愛から始まり、家族愛、人類愛へ
広がる愛のかたち。
ときに憎しみや嫉妬にもつながる
愛の複雑さ。
また、あらゆる対立を超越する愛の力。
さらにはインターネット社会における
新たな絆など、
愛の諸相を描く名作を紹介します。

会期:2013年4月26日(金)-9月1日(日)
会場:森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)
http://www.mori.art.museum/contents/love/about/index.html



Author:漣(れん)
世田谷区在住 webコンテンツライター
地方都市の現代美術ギャラリー、首都圏のアートプロジェクトサポーター。
美術館のみならず博物館・科学館などのミュージアム系施設が好物です

 

2013年6月12日水曜日

読み散らかし書き散らかし 水無月



稲垣栄洋『キャベツにだって花が咲く―知られざる野菜の不思議』
(光文社新書)

冷蔵庫の野菜室の中の小さくなったキャベツの玉、ある日気がついたら、
てっぺんがパクッと割れて、花芽のようなものが顔をのぞかせていた。
 
おおっ、
 
冷蔵庫の中という逆境で成長しているとはタクマシイ。
この先どうなるのかと思い、外側に残った葉をペリペリ剥いて、
水栽培。


全体に白っぽかった色が、
いちにち日に当てただけで緑色がかってくる。



日々、徐々に全体がほどけてきて、緑が濃くなり、
花芽がすくっと立ち上がる。




開花。菜の花に似ていますね。




満開を過ぎて、花がポロポロ落ちるようになったところでやめましたが、
なんとも劇的でした。
キャベツの生命力と太陽のパワーの凄さに感心。
これに味をしめて、ニンジンのヘタの水栽培も開始。
オレンジ色の丸い台からチリチリっとした葉っぱが伸びてくる、
この姿が何ともカワイイ。




というようなことを、逐一フェイスブックに投稿していたら、
それを見た友人から、
 「ってそれ生ゴミ?」と言われ、いやまあ、そう言ってしまえばそう
ですが・・・
 
と語尾が小さくなったところで発見したのが、


◆稲垣栄洋著『キャベツにだって花が咲く』(光文社新書)。

プロローグに書かれていたエピソード。

大学時代の友人の部屋で、万年布団のかたわらに可憐な花が咲いていた。
何かと思ってゴミの山をかき分けてみると、出てきたのはハクサイ。
「ハクサイも生きているんだ」
妙に感動。
 
同感です。キャベツだって生きている。
 
野菜に関するトリビア満載のこの本によると、キャベツはアブラナ科。
菜の花も同じ仲間なので、似たような花が咲くのも道理。
そのほかにも、ハクサイ、ダイコン、カブ、チンゲンサイ、野沢菜なども
アブラナ科。
野菜としての味も形もそれぞれ違うのに、同じ姿の花が咲くとは面白い。
 
加えて、ブロッコリーやカリフラワーもアブラナ科の仲間ですが、
こちらは、つぼみの部分を野菜として食べています。
ブロッコリーを冷蔵庫の中で放ったらかしにしておくと黄色くなってきます
けど、あれは花が咲いたってことですね。
 
では、ニンジンは、というと、こちらはセリ科。
セリ科の仲間はセロリやパセリ。写真はパセリの花。

 

上手に育てれば、ニンジンのヘタもお皿の上で花まで咲かせるそうですが、
そうか、こんな地味ぃ~な花がゴールかぁ・・・。上手くいけばの話ですが。
 
キクの花はおひたしにして食べたりしますが、
野菜の中にもキク科のものがあるというのは驚きでした。
それも、ゴボウとレタスという、どう調理しても一緒に食べることのなさそうな
組み合わせが、共にキク科。
 
ただし、この場合は、同じ科に属しているといっても、花の姿は大分違います。
ゴボウの花は赤いアザミのような花。
根っこを食べないヨーロッパでは、花のほうが知られていて、
「しつこくせがむ」という花ことばもあるとか。
 
レタスの花は小さなタンポポで、ちゃんと綿毛も飛ばすそうです。
野菜についてはよく見知っているようでも、その花については、
見たことすらないものの方が多いですね。
 
トマトは家庭菜園の入門編ともいえる野菜ですので、
花を見たことのある方は多いのではないかと思います。
 
今年は、うちでもひと鉢育てています。この写真は我が家のトマト。



トマトの花の面白い特徴も紹介されています。たいてい、花にはおしべとめしべがあって、野菜や果樹の栽培では、
受粉の作業が不可欠です。
 
でも、トマトの花を観察しても、おしべもめしべも見つかりません。
花の真ん中の筒になったところは
実はおしべ。
めしべはこの中にあります。
 
花粉は筒の内側につくられていて、
風で花が揺れると、中のめしべに花粉が付く仕組みになっています。
 
これは、トマトの原産地である南米の高地の気候の特徴によるもので、
強風の吹く山地で、風によって花粉があらぬ方向に吹き飛ばされてしまうのを
防ぎ、その強風によって受粉が出来るように進化して出来上がった形。
 
でも、日本では風が吹かないビニールハウス栽培が主なので、
風が通らず花が揺れない。
そのため、わざわざビニールハウス内にマルハナバチを放し、
ハチが花を揺らす振動で受粉させるようにするのだとか。
 
うちの鉢植えトマトは物干しが定位置で上手い具合に風も吹きますので、
何もせずとも写真のように実が付きはじめました。
 
花についての引用が多くなりましたが、
そのほかにも、私たちが食べている野菜は植物のどこの部分なのか
なんて話も載ってます。
 
ジャガイモは地下茎、つまり茎で、サツマイモは根っこ、
なんてことを学校で勉強した記憶がありますが、
 
じゃあダイコンは?
 
大きな根、と書くくらいなので全部が根かと思ったらさにあらず。
料理の本で、ダイコンおろしに向いていると説明されている先っぽのところが根っこ。
サラダやおでんに使いましょうという太い胴の部分は胚軸というものなんだそうです。
 
どう見てもひとつながりの大きな根っこなんですけどね。
胴と先っぽの味の違いにそんな秘密があったとは。



 
お魚は切り身が海を泳いでいる、と思っている子どもがいると聞いたのは
もう何年も前ですが、
 
きれいにカットされてプラスティックのトレーに乗った切り身しか見たことなければ、
そう刷り込まれても無理もない話。
 
考えてみると、野菜もそうですね。
もともとどんな形で生えていたかなんて思いもよらないくらい、
泥を落とされ洗われて、大きさを揃えて形を整えられ、
ものによってはすぐに調理できるようにカットまでされて、
包装されて、商品としてスーパーの棚に並べられ。
消費財としての姿だけを見ていると、野菜だって生きている、
ってことを忘れちゃいそうです。
 
エピローグにこんな話がありました。
 
昔のキュウリの表面は、ブルームという白い粉のようなもので
覆われていました。
モモやブドウの果実の表面の白い粉と同じもので、
表面の細胞が変化して白く細かい毛になり、水をはじいたり病害虫を防ぐ役目がありました。
 
自然にできるものなのですが、
これは農薬ではないかと疑った消費者に嫌われるようになり、
この粉の出ないブルームレスキュウリが開発されました。
今出回っているのはほとんどがブルームレスキュウリ。
 
ところが、病害虫を防ぐ役目のブルームを取ってしまったので、
野菜は病気に弱くなり、かえって農薬をたくさん使わなくてはいけなく
なりました。
味にも影響しています。
 
ブルームレスキュウリはやわらかいので、
サラダにはいいかもしれませんが、
漬物にした時のパリッとした歯ごたえがなくなってしまいました。
 
こう聞いてしまうと、自らの持てる力を発揮してタクマシク育ったブルームあり
キュウリのほうがいいなあ、と思いますよね。
 
野菜をたくさん食べましょう、と日々言われていますが、
できることなら、生命力に満ちた、元気な野菜を食べたい。
 
そのためには、消費者である私たちが、
野菜をもっと知らなくちゃ
いけませんね。
 
最後に写真をもう一枚。
 
今回は、キャベツにいろいろ教わったという気がしましたので、
生ゴミから拾い出して新たに水栽培を始めたキャベツの芯と、
ここで紹介した『キャベツにだって花が咲く』を並べて記念撮影。






Author: 吉原 公美
傾向がないという読書傾向を自認する本の虫。

〇〇に着て行く服(美術館編)


「美術館に行くとき、何を着て行きますか?」

20~50代の女性25人にアンケートを取りました。


 

1.スーツなどのセットアップ
2.ワンピース
3.デニムなどカジュアル・スタイル
4.着物
5.特に決めてない(又はその展示に合わせる)


一番多かったのは何でしょう?


 
 
5番目の特に決めていない(またはその展示に合わせる)

でした。

個人的に何とも嬉しい答え!

その展示に合わせるということは、
T・P・OのPlace(場所)を既にコーディネートの考慮に入れている事。

お洒落する・しない、ファッションに拘りがある・なしに関わらず、
意識のある女性は多い。
きっとその次には「一緒に行く人に合わせる」という答えも出る事でしょう。

*写真はブランドhelter skelter(へルター・スケルター)の2013年春夏より。

デザイナーさん二人に取材しました。

Q:美術館に行く時、どんな格好で行きますか?

A1: 男の子が一緒なので、スカートよりパンツを選びます。
まだ小さいので両手が空くようにバッグはリュック、靴はスニーカー。
あとこの時期は帽子も必須です。」

そう答えて下さったのは、30代(男のお子さん1人有り)女性デザイナーさん。
ご自身のお勧めコーディネートを教えて下さいました。(写真:帽子、バッグは私物)

A2: 40代女性デザイナーさんからは「私はかなり気合入れてお洒落して行きます。
足元はヒールでしかも歩きやすい靴をチョイスします」とのお声。

人それぞれではありますが、ではあなたなら何を着て行きますか?

こちらは今回の展示会のアイテムからのお勧めファッション。
ショップさんとコラボレーションしたワンピース。



 
ワンピース自体が芸術的!!
 
コットン素材で手入れしやすく着心地良く1枚で決まるデザイン。
世の中にはこんなお洋服も存在します。
 
アンケートのその他には「単眼鏡」とのお答えも。。。
(自身は眼鏡、近く用、遠く用、2個持参します。)
 
確かに芸術品を見るのですから、格好に含め、観るための道具も必要です。
 
折角のお出掛け、展示に合わせて、行く人に合わせて、お洋服をコーディネート。
そしてご自身もアートの一部のようになってみてはいかがでしょうか?
 
 




Author: Satoko Iwanaga
2005年より代官山にてメイド・イン・ジャパンのセレクトショップ
GOLDFISHを運営。
2012年クローズ。ユーザーとブランドを繋げたく現在も
ファッション・ブログを執筆中。
http://goldfishshop.jp