2014年3月6日木曜日

〇〇に着て行く服(端境期編)

ファッションの季節間は大きく分けて2つ有ります。

春夏(SS=Spring&Summer)、
秋冬(AW=Autumn&Winter)

しかし実際には「端境期」と呼ばれる間の時期があります。


国語辞典によると、


『端境の時期。また一般に、物事の入れ替わりの時期。―で在庫が品薄になる』


そんなシーズンの狭間に着る服。


あると思いませんか?

http://www.pottenburntohkii.com
 *POTTENBURN TOHKII 2014SSより
 
ファッション業界では、Transition(トランジション)=英語で移り変わりの意味。
と言ったりします。
 
春夏や秋冬のSALEが終わった時期に入荷するものをそう呼んだりします。
 
重ね着できるワンピースやつなぎだったり、コットン素材のニットだったり、
合間に登場回数が増えるアイテム達。
 
〇〇に着て行く服(端境期編)として取り上げたいと思います。
 
http://www.pottenburntohkii.com/
POTTENBURN TOHKII 2014SSより 
 
端境期は大きく分けて2つ。春夏から秋、秋冬から春。
この時期は気候的に暑さ寒さが残っているのですが、
もう真夏の格好、真冬の格好ではいられない共通の時期。
 
色や柄で次の季節に合わせるのか、素材や生地で合わせるのか、
はたまた新しいデザインで合わせるのか選択肢は実は多いのです
 
http://helter.jp
helter skelter 2014年春物より 
 
1.色や柄で
 
<春夏→秋>
白・生成→ブラウン、パープル、ワインカラーなど
 
<秋冬→春>
黒・グレー・ブラウン→ピンクなどパステルカラー
 
2.素材や生地で
 
<春夏→秋>
コットン・麻→ウール
薄地→厚地
 
<秋冬→春>
ウール→シルク、コットン
毛足が長い→毛足が短い
 
3.デザインや流行で
 
事前チェックして早目にコーディネートに取り入れる。でしょうか。
 
 
http://helter.jp
 helter skelter 2014年春物より 
 
素材や生地と言えば?「わからない」
デザインや流行と言えば?「調べるの面倒だなぁ」
 
と思ったら、、、
 
一番簡単なのは、次のシーズンの“色”を取り入れることでは無いでしょうか?
 
今(3月5日現在)を軸に考えますと、ダークトーンのグレーや黒を、パステルトーンのピンクやライトグリーンなどに変えて頂くとそれだけで春らしくなります。
 
同じウールニットで、明るい色を着るだけで、見え方が軽くなり春の季節を感じます。
 
反対に夏の終わりには半袖のTシャツなんだけど、ワインカラーやパープル、
ダークブラウンを着ると、グッと秋が近付いた見え方になります。
 
http://www.in-process.org/
 IN-PROCESS 2014年SSより
 
コーディネートで良く使う手が、重ね着。
 
何もレイヤード(重ね着)はお洒落さんの代名詞ではありません。
今や誰でも取り入れているコーディネート。
 
春夏のワンピースだけど、インにタートルや薄手セーターを着てみる。
春夏で半袖や7分袖だけど、長袖を羽織って隠してみる。
スカートやパンツの丈が短めなんだけど、タイツで合わせてみる。
 
http://www.in-process.org/
 IN-PROCESS 2014年SSより
 
秋冬のニットだけど、タンクトップやキャミソールに重ねてみる。
秋冬のパンツだけど、白シャツやレーシーなトップスで合わせてみる。
 
こんなコーディネートで、端境期を楽しむことは可能です。
 
現在は、ウールにシルクやコットン混、麻にウール混など
季節関係の無い糸や生地がある為、
素材での季節感が一目ではわかりにくくなっています。
逆に進化した素材を利用して、シーズンレス年間で使うことはアリ!だと思います。
(但し、体温調整をできる程度で)
 
http://marblemira.com/
 *marble mira.. 2014年春物より
 
冬のコーディネートが単純化していないでしょうか?
 
年間同じ洋服を着ていませんか?
 
春を取り入れる端境期がやって来ています。
ご自身のワードローブをチェックして、今ならではの春らしさ、考えてみて下さいね。
 
 
http://marblemira.com/
 *marble mira.. 2014年春物より 
 
*参照写真はクリックするとブランドページに飛べます。
 
Author: Satoko Iwanaga
2005年より代官山にてメイド・イン・ジャパンのセレクトショップ
GOLDFISHを運営。2012年クローズ。
ユーザーとブランドを繋げたく現在もファッション・ブログを執筆中。
http://goldfishshop.jp